商品やサービスづくり、生産計画、コミュニケーション設計、販売促進の企画、顧客対応など、マーケティングのプロセスには様々な仕事が存在しています。
また、顧客への付加価値を最大化するために、これらの仕事は様々な領域の専門家が力を合わせながら実行されます。中でも、コミュニケーション設計や広告作りという領域においては、広告の発注元である広告主(ブランド)、広告会社、制作会社、メディアなど様々な立場の人々と関わりあいながら進みます。例えば、広告主はコミュニケーションをする目的、誰に、何を、どのように伝えるべきかという方針を示し、それを受け取った広告会社の方が企画をまとめ、それ元に制作会社が形に仕上げていきます。
このように、仕事には「役割」やそれに応じた「立場」が存在しますが、時に、こうした役割は仕事の中に階層や壁を生んでしまい、言うべきことを言う、正すべきことを正すことができなくなってしまうケースも存在します。しかし、本当に良いアウトプットを生み出せるチームは、こうした「役割」の枠を超え、建設的な議論、深いコミュニケーションができるチームであるように思います。
本セッションでは、役割の枠を超え、あるべき姿に向かって一丸となって進み、高いアウトプットを生み出す「良いチームづくり」に欠かせないものは何なのか、広告主、広告会社、制作会社のそれぞれの視点で議論します。